鑑定基準のクラリティというのは、その宝石が内に秘めている生来のもののことで、内部にまったく不純物を含んでいないものは価値が高く、少しでもキズなどがついていると、当然ながら鑑定のランクは下がる。また、ルビーとかサファイアなどの色石は、大きさとかプロポーションもあるが、やはり色の善し悪し、透明感があるかどうか、くすんではいないか、が一番の決め手となるようだ。いずれにしても、そうした宝石を扱うとなれば、まず宝石それぞれの知識と鑑定の仕方を修得しなければならないし、さらにある程度の経験を経ない(場数を踏まない)と、買い取り時の値段も踏めない。それでも合成石などを持ち込まれると、本物かニセ物か、わからない場合がよくあるのだという。そのときは一時的に預かることにして、専門の鑑定家に出す以外はないと、質屋のオーナーは語る。時計・宝飾品関係は、いつの時代でも人気があるし、物によっては利幅も大きく取れる商品だ。しかも売場スペースをとらないので、扱いやすい商品ではあるのだが、反面、リスクもけっして小さくはない。問題は、商品に対する目利き(鑑定眼)と、それからどんな商品が市場によく出回っていて、それがいつまで続くのか、あるいは凋落していくのかという、その見きわめも必要となってくる。